「はり」は痛くない？

少し話が戻りますが、「痛い」と言う感覚は人によってそれぞれ違います。

同じ刺激であっても「痛い、痛い！」とものすごく痛がる方もいれば、「これくらい大丈夫♪」という方もいらっしゃいます。これを感受性の違いと言います。

ですから「痛いか？」と言われればその方の感受性によるところが大きいと言う事なのです。

じゃあ実際どのくらい痛いのか？と聞かれれば、注射よりは痛くないと思いますよ…とお答えすることにしています。

実際には想像よりもはるかに痛くないと思いますけれど、感受性の違いがありますから少し大げさに言う事にしています。

鍼をしたときに「チクン」とした感覚があったり、痛みは無いけれど「鍼が入ったな」と分かるような感じがあったりすることはあると思います。もちろん、「あれ？今、鍼が入ったの？」と言われないと分からない、つまり無痛のこともあるかと思います。

もし治療中に痛みを感じて辛い時は、我慢しないでおっしゃって下さいね。

鍼を少し引き抜いたり、完全に抜く事で痛みは解消できる場合がほとんどです。

また「痛み」と混同しがちなのですが、「鍼のひびき」と言われるものがあります。

ズーンと言う鍼灸治療を受けたときに感じる鍼独特の感覚なのですが、これを感じたときに「痛い」という表現をされる方もいらっしゃいます。

これは通常感じる「痛み」ではありません。「痛み」と「ひびき」は違うものです。ですから、「鍼のひびき」が分かるようになると治療を受けていて「痛い」と思われる感覚は減ってくると思います。

この「ひびき」は人によって好き嫌いがあります。

「これが無いと治療を受けている気がしない！」と言う方もいれば、「ちょっと怖いのよね～」と言う方もいらっしゃいます。

痛み同様、我慢しないでその旨を伝えて下さい。感じ方は人それぞれですから、心配しなくても大丈夫です。

いかがでしょうか？

少しでも痛みに対するイメージが変わって下さればとても嬉しいです。

まったくの無痛とは言い切れませんが、治療後に感じるスッキリ感や今持っている痛みが減って行くことを考えれば鍼で感じるかもしれない「痛み」にそれほど心配されることは無いかと思います。

鍼が初めてで痛みを心配される方は「どのようなものか分からないから不安」と言う気持ちが大きいのです。

そのため「痛いんじゃないか…」という不安もどんどん膨らんでいってしまうんですね。

初診で「鍼が怖くて」とおっしゃられていたけれど、2回目の治療では「気持ちよくて寝ちゃったわ～！」とニコニコされていたお客さまもいらっしゃいます。

繰り返しになりますが、「痛み」の感受性は人それぞれ違いますし、ほとんどのお客様が「想像より全然痛くなかった！」と言う方ばかりです。

 

またお客様が痛みを感じたときにどういう対処をすべきなのかということも、鍼灸師は心得ています。

安心して鍼灸治療を受けて下さいね！

みなさまの毎日が楽しく健康的で過ごせるようにお手伝いをさせていただきます。